2017年8月3日木曜日

タイ北部のチェンマイ

夜にバンコクを出て十時間ほどかけてタイの北部に位置するチェンマイに向かう。

バスは四列シートで二人掛けのところで一人で座れた。


僕の前には気の強うそうな西洋人の女性が座っていた。その女性も二人掛けに一人で乗っていた。その女性はおもむろに背もたれをマックスで倒してきた。おいおいと思い隣の席に移動すると、なんとそちらもマックスで倒してきた。さすがに二席とも倒されたら居心地悪いので、一生懸命頭の中で「こちらの場所が狭すぎる、少し背もたれを起こしてくれ」というのを英語に変換し詰まらないように、頭の中で何度か復唱する。
そして少しドキドキしながら思いを伝えると、その女性はこちらを向き、すげー睨み舌打ちのような音がかすかに聞こえ、背もたれをほんの五センチほど直しやがった。
は?そんなもんじゃ変わらないだろうが。と心の中で思うが、二度目を言う勇気はなくしぶしぶその狭い車内で我慢した。



たまに休憩を取ったりして少し運転は荒いが無事にチェンマイに到着。


朝の早い時間に着いたため、町の中心なのだが車もあまりなくランニングしたり自転車をこいでいる人が居たりと、ゆったりとした時間の流れ。

バンコクとは全く違う町の雰囲気。よく皆がいうのがバンコクが東京ならチェンマイは京都とよく聞く。
来てみて確かに納得した。

自転車で十分周れる規模の町のためレンタル自転車を借りて、この日泊まる日本人ゲストハウススローハウスにチェックイン。

その宿に泊まっている人が美味しそうにマンゴーをほおばっている。

この暑さに冷たそうなマンゴーは心に響かないわけがない。どこで売っているのか聞き早速買いに行った。
屋台式でマンゴーやスイカ、リンゴみたいな食感のフルーツ、パイナップルなどが氷の上に載せられ売っている。マンゴーは一個が切られて袋に入って20B(60円)。三つ買ってその場でほお張った。
氷の上に載っていたがおそらく先ほど切ったのだろう、全く冷たさはなかった。とっても甘かったけどね。

なんだか物価も安い感じだ。

旧市街地は京都の碁盤の目みたいになっていて、慣れたら分かりやすいのだろうが、慣れてなくて方向音痴の僕にはかなりこの町の地形には困難した。



一日中この町を自転車で徘徊したが大学があったりマーケットがあったりとかなりコンパクトな町で住みやすそうな印象を受けた。

実際に定年退職した方が日本の冬の寒さを逃れるため冬の間だけチェンマイで過ごす方も多いらしい。
その人生の選択にスポットを当てて取材をされている方がいたくらい。

その日は日曜日だったためサンデーマーケットが行われるので行ってみた。


人人人…
高知の日曜市を少しイメージしていたのだがその十倍の規模はゆうに超えているだろう。
お店も結構ハンドメイドの物も多く面白かった。がお店の数が半端なく多いため初めのテンションはもう力尽き、歩くのが精いっぱい。帰る方向が分からなくなり、同じような道を何度も行ったり来たりと。帰宅したときにはへとへとだった。