2018年5月7日月曜日

旅靴

自転車の旅ではKEENのシューズを使う。

オーストラリアを自転車で旅していた時に登山用の靴を履き生活していて大変な目にあった。

正確には私の周りの人間が大変な目にあったといった方が正しい。

自転車に乗っていると靴の中がすんごい蒸れる。

靴下は変えることができるが靴は頻繁に洗うことは出来ない。

その蒸れた靴を一日中履きっぱなし、次の日も次の日も蒸れる。
それが繰り返されると、どうしても臭いがきつくなってくる。

ただでさえ私の足の匂いは臭いそうだ。

以前高知県でスケートボードをしていたのだがその帰りに友達の車の中で靴を脱いでくつろいでいた。

季節は秋の終わりころだっただろうか、友達は車の窓を全開で車を走らす。

スケボーの後だったから汗をかいて、それが乾きとっても寒かったので、「なんで窓開けてるん?閉めてくれへん」と言うとその友達は「お前の足が臭いねん、空気が貯まると息もでけへんわ。窓閉める前にまず靴履いてから言え」と優しく諭され、笑いながら傷ついたこともある。

自転車旅の時には足関連の二つのエピソードがある。

まず一つ目だがメルボルンでのこと。10日間くらいまともにシャワーも浴びずにメルボルンというオーストラリアの南に位置する大きな街についた。

そこで一週間くらい滞在予定だったため、シェアハウスを探して日本人シェアハウスのところに転がり込んだ。

到着すると、そこの住人が集まって来てワイワイと今までのチャリ旅のこととか北のオーストラリアの情報などを交換していた。そこまでは良かったのだが、ある一人が本当に言いにくそうに、私に「足洗って来てくれない」と言った。私は自分の足の臭いに完全に慣れていたため、全く気づくことができなかった。

それを皮切りに、皆「私も思ってた。」や「なんの匂いなんだろうと思ってた」と言う意見が聞けて、これは本当に気をつけないといけないことだな。と自分に言い聞かせた。


もう一つのエピソードはメルボルンから1,000キロほど西に行った町アデレードでのこと。

その日はサイクリストの人の家に滞在させてもらったいた。その人の家で3日間滞在させてもらい、出発の日の朝にビニールに入った「何か」をもらった。

私はてっきりお昼ご飯だと思った。

昼頃まで自転車を走らせ昼メシ時に、朝いただいたビニールの袋を開けるとそこには三足の靴下が入っていた。

この後自転車旅をする時に靴を履いたことはない。


KEENと出会ってからはいっつもそればかり履くようになった。足先はゴムで覆われているし、足の甲も守られている。靴に近いサンダルなのだ。

ただこの靴に近いサンダルを持ってでも、たまに石鹸で洗うようにしている。

この靴にの側面にwater proofとの記載があるのだが、この意味が未だに分からない。

今回の旅でKEENは二足目になる。
5年前に購入した靴は定年劣化と陽当たりによる色落ち、靴底が剥がれてきてはボンドで貼り合わせを繰り返してきた。

まだ日常では履くことはできるが、旅に持っていくには不安が残る。

そして昨日二足目を購入。



5年前とほぼ同じモデル。

試しに履いてみると、驚いた。

足にピッタリ吸い付いてくる。今まで靴なんて履けたらいいと思っていたが、こんなに機能性が高いサンダルがあるのかと思い直した。